黄色に染まった

父との留守番中は頑張った息子2人!

母が帰れば元の甘えん坊になったとか・・・

 

ひと夏の経験

紅葉の山中湖へ出掛けた。早朝、霧が立ち込め木々の赤、朱、黄色に染まった葉が一層幻想的な雰囲気を作り出す。

凜とした空気に身が引き締まるのもこの季節ならではの光景である。

週末、姪の家族が合流した。子ども3人、大人6人、久しぶりの大所帯での宴会となった。興奮の極みの子ども達はこの日ばかりは、つまみ食い、夜更かしOKで走り回る。

中学校の英語教諭の姪が7月末から2ヵ月半ニュージーランドに研修に行った。彼女の夫は新たな挑戦を楽しむタイプの人で小学2年と年長の男の子の世話を快く引き受け、姪を送り出してくれたという。

次男の保育園の送り迎えのために出社時間を遅らし定時退社をした。

長男は下校後学童から帰宅すると父に報告のメールを送る。エアコンを入れ、1人でシャワーを済ましアイスクリームを食べるのが唯一の夏の楽しみになっていたという。

留守番組の自分へのご褒美としてほめて貰いたかったのだろう。翌朝の着替えも枕元に置いて寝たという。父親は週末に1週間分の食事を用意し冷凍する。朝、その日の夕食を冷蔵室へ移して出掛けたとのこと。忙しく立ち振舞う彼等の奮闘の様子が目に浮かぶ。

「3人でよく頑張ったね!」と、感謝と慰労のささやかな会となった。

姪は語学学校で、英語で英語の授業をするための研修だったという。参加者はそれぞれホームステイをし、ニュージーランドの生活も体験する。南半球は冬であった。こんなエピソードを話してくれた。

シャワートイレで育った世代は滞在中、トイレ文化の違いに困惑したようだ。冷たい便座に温水なしのトイレ、おまけにトイレットペーパーが固い。研修も辛いが2ヵ月半の苦行に耐えねばならなかった。

姪は父親が用意してくれた携帯のウォッシュレットを持参していたので助かったと笑っていた。

息子達は、親の背中から伝わるメッセージを脳裏に刻んだひと夏となっただろう。