法を弘むる故に

世界初の長編アニメ映画といえばウォルト・ディズニーの「白雪姫」。今月、初公開から80年となる同作には個性豊かな「7人のこびと」が登場する

題材となったグリム童話では、こびとたちに個別の名前はない。しかしディズニー作品では、7人それぞれに特徴を表す名前が付けられた。口をへの字に曲げた「おこりんぼ」、いつも眠そうな「ねぼすけ」、無邪気な「おとぼけ」など――命を吹き込まれたこびとたちはスクリーン上を生き生きと駆け回り、愛らしい白雪姫と共に世界中の人気者になった

アニメ制作においてディズニーは、キャラクターに「人格」を与えることを心掛けていたという。人格がなければ「ストーリーは観客に真実として響かない」「人々は自分自身を重ね合わせられない」と(高橋康子訳『ウォルト・ディズニーがくれた夢と勇気の言葉160』ぴあ)

仏法を具体的な「生き方」として人々に示すのもまた、実践者の人格や振る舞いである。御書には「法自ら弘まらず人・法を弘むる故に人法ともに尊し」(856ページ)と仰せだ

私たちが同志と励まし合い、自分らしく人間革命を目指す日々そのものが、学会の真実を伝える物語。ありのままの姿で、ありのままの体験を語ることから仏法対話は始まる。